猛暑といわれた今年は、異常な暑さがいまも続いていますね。
10月になっても暑い日が続きますが、この残暑はいつまで続くのでしょうか?
今回は、10月になっても暑い理由や、秋はいつくるのかについてまとめました。
10月なのに暑いのはなぜ?
10月になっても異常な暑さが続く原因は、主に3つ挙げられます。
太平洋高気圧
太平洋高気圧とは、日本列島を覆う大気中の高気圧帯のことを指します。
この高気圧帯は特に夏から秋にかけて非常に勢力が強くなり、そのために秋の訪れが遅れ、暑い日が続くことがあります。
太平洋高気圧は、周囲の空気を下に押し下げ、雲や雨を遠ざけるため、晴天が続き、気温が上昇しやすくなります。
また太平洋高気圧の影響が強いと、秋の涼しい空気が南方から北上しにくくなります。
その結果、気温がなかなか下がらず、夏の暑さがいつまでも長引くことになります。
エルニーニョ現象
エルニーニョ現象とは、太平洋の赤道付近で海水温が高くなる現象です。
この現象が発達すると、世界的に気温が上昇し、猛暑や干ばつなどの異常気象が起こります。
今年はエルニーニョ現象が発達しており、日本でも長く暑さが続いています。
偏西風
偏西風とは、高度約10kmの上空で吹く西から東への風です。
この風は季節によって位置を変えますが、通常は10月になると南下してきます。
しかし、今年は偏西風が北に寄っており、高気圧が張り出しやすい状態となっています。
そのため、日本列島全体を覆う晴れや曇りの日が多くなり、暑さが長引いています。
以上のように、10月になっても暑さが続く気候的な原因は複雑に関係しています。
それではこの残暑はいつまで続くのでしょうか?
異常な暑さはいつまで?いつから涼しくなるの?
10月になっても秋の訪れを感じられず、いつまでも夏のような気温でうんざりしますよね。
この異常な暑さは、10月後半になると落ち着く見込みです。
大陸側から涼しく乾いた風が吹き込むため、やっと秋の空気を感じることができるでしょう。
ただし、過去には東京都心では10月12日、大阪では10月20日に30℃以上の真夏日が観測されたこともあります。
今年は秋の深まりがゆっくりになりそうです。
朝晩はヒンヤリでも、日中はまだ暑さが戻る可能性があるので、暑さ対策や体調管理をしっかり行ってくださいね。
秋はいつから?
暦の上では、8月8日頃の立秋から11月7日頃の立冬までが秋になります。
しかし、気温の高い傾向が続くことも多く、全国的に残暑が厳しいこともあります。
気象学では、9月から11月までが秋になります。
この期間の日本の平均気温は、1991年から2020年までの30年平均値で約16.5℃となっています。
しかし、近年は気温の上昇傾向が顕著で、2022年秋の平均気温は+0.90℃と過去最高値を記録しました。
例年では、秋の始まりは9月23日の秋分の日ごろといわれています。
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日で、夏が終わり、本格的に秋がやってくる時期とされています。
しかし今年は太平洋高気圧が長く居座っているせいで、例年より秋の訪れが遅くなっています。
10月になっても気温の高い日が続く見込みで、もう少し暑さを我慢しなければいけなくなりそうです。
東京では、今年の猛暑日は90日を超えたそうです。
一年の四分の一が猛暑日とは恐ろしいですよね。
もう年々夏の暑い日々が長引いていて、夏が苦手な管理人には本当に辛いです。
長袖を着るのは気温が何度ぐらいから?
季節の変わり目は一日の温度差が激しく、服装選びも難しいですよね。
でも、せっかく用意した秋服を早く着たいなという方もいらっしゃると思います(私も同じくです^^)。
長袖を着る目安としては、気温が23℃~25℃を下回った時が目安となります。
ただし、秋や春は特に朝晩が冷え込みますよね。
特に小さな子どもさんがいる場合は、カーディガンやパーカーなどの上着を用意しておいた方がいいでしょう。
日中に暑くなってきたら、すぐに脱げるような動きやすい服装が良いですね。
大人でも寒暖差は風邪など体調不良の原因になりやすいです。
そのため、ニュースの天気予報やお天気アプリなどで最低気温・最高気温ともにチェックしておくことがおすすめです。
最低気温が23℃を下回った場合や帰宅が夜になる時には、念のため上着を持って出かけることをおすすめします。
おしゃれで大判のストールなら寒い時は肩から掛けることができ、暑くなると折りたたんでカバンにしまえて便利ですよね。
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秋がない年もある?
秋がない年というのは、暦の上ではありません。
暦の上では、立秋から立冬までが秋になります。
立秋は太陽黄経が135度のときで、例年8月7日ごろになります。
ただし、秋がない年というのは、気温の上では感じることがあります。
気温の高い傾向が続き、残暑が厳しい年もあれば、急に寒くなって冬に入るような年もありますよね。
これは、その年の気圧配置や風向き、海水温などの気象要素によって変わります。
秋がない年と感じることはありますが、秋は必ずやってきます。
秋を感じるためには、気温だけでなく、自然や文化など様々な要素を見つけてみるといいかもしれませんね。
秋の味覚といえば?秋の味覚ランキングベスト5
異常な暑さが続き、まだまだ半袖が活躍しそうな毎日ですが、気分だけでも秋を先取りしませんか?
そこで秋の味覚に焦点を当て、秋の味覚ランキングトップ5をご紹介します。
食べ物がおいしいのは秋の魅力でもありますよね。ぜひ秋の味覚を先取りしましょう。
さつまいも
焼き芋、さつまいもの天ぷら、さつまいものスイーツなど、さつまいもは多彩な調理法で楽しめます。
甘みがたっぷりで、秋のおやつに最適です。
食物繊維が多く、お通じにも良いのが嬉しいですよね。
栗
ほっこりとした優しい甘さがおいしい栗。
モンブランなどのスイーツはもちろん、栗ご飯や栗きんとんなど食卓を鮮やかに彩ります。
ぶどう
ぶどう狩りは秋の風物詩としても定着していますよね。
甘さと酸味のバランスが絶妙で、食べ出したら止まりません。
かぼちゃ
秋といえばかぼちゃ。かぼちゃスープやかぼちゃグラタン、かぼちゃの煮物は、秋の夕食にぴったりです。
優しい甘さのかぼちゃスイーツも秋の定番ですよね。
きのこ
秋の森で収穫されるきのこは、豊かな風味があります。
メインのおかずだけでなく、きのこ蒸しやきのこご飯などバリエーション豊かに楽しめるきのこ料理。
秋の食卓にホッとする味わいをもたらします。
ご紹介した秋の味覚を楽しむことで、秋の訪れを感じられると思います。
どれもおすすめですので、ぜひ試してみてくださいね。
秋の食中毒にご用心
食中毒といえば、梅雨や真夏に起こりやすいイメージですよね。
でも、実は秋にも食中毒はよく起きています。
連日の猛暑で身体の免疫力や抵抗力が落ちていることに加えて、行楽シーズンで外でお弁当などの食事をとる機会が多くなるためです。
また秋の味覚であるキノコにも、食べられるものと有毒なものが見分けがつきにくく、食中毒になる危険性があります。
このような食中毒を家庭で防ぐには、「菌をつけない」「十分に加熱する」「菌を増やさない」ことに気をつけることが大切です。
調理前には手をしっかり洗うなど衛生管理を徹底します。
そして生肉や魚、卵などを調理する際にはは中までしっかり火を通しましょう。
残った食材や調理後の食品も、冷蔵庫や冷凍室に入れるなど保存方法には注意が必要です。
夏場だけでなく、少し涼しくなってきても、食中毒には十分注意したいですね。
まとめ
長引く暑さで秋と冬が待ち遠しいですね。
でも秋は必ずやってきます。
昼間は暑くても、朝晩から気温が低くなってきたことを感じられるでしょう。
今は暑さに耐える日々かもしれませんが、その分、秋と冬の到来をより喜べると思います。
暑さ対策や体調管理をしっかり行って、元気に乗り切りたいですね。