お正月飾りをして新年を迎える準備をすることは、日本の文化の一つですね。
関東近辺では、12月28日ごろお正月飾りをするところが一般的です。
地域によってお正月飾りをする時期は少しずつ違っていますが、日本の一番北の北海道ではどうでしょうか?
ここでは、北海道ではお正月飾りはいつからいつまで飾るのか、またお正月飾りを来年も飾っていいのかについてご紹介します。
北海道ではお正月飾りはいつからいつまで飾るの?
北海道では、お正月飾りは12月28日に付けて、1月7日に外します。
一夜飾りはいけないと言われるので、12月30日は避けることが多いです。
また29日は「苦」に通じるので、避ける傾向にあるのです。
28日に間に合わない場合は、30日に飾ることもあります。
お正月飾りを外すのは、松の内(1月1日~1月7日)が終わったら、というところが多く、1月7日の日没後に下げる家が多いです。
外す時期については、特に規定はありません。
ですから、正確に1月7日の日没直後でなくても、後から下げてもかまわないわけです。
このあたりの事情は、関東近辺とほぼ同じです。
関東地方の私の田舎でも、お正月が近づくと父母が「一夜飾りになるといけないから、今日中に。」と28日にお正月飾りを付けていたのを覚えています。
当時は知りませんでしたが、30日と229日を避けるとやはり28日に飾るということだったのですね。
お正月飾りは来年も飾っていいの?
北海道でも、お正月飾りは、毎年新しいものに買い替えるのが基本です。
ですが、お正月飾りは、お正月の時期の10日間ほど飾るだけなので、傷みもなく、良い状態であることが多いです。
このような場合には、次の年も同じお正月飾りを飾っている家庭もあります。
判断は各ご家庭に任されているので、臨機応変の対応をしているわけです。
お正月飾りの処分の仕方は?
お正月飾りを下げた後は、適切に処分する必要がありますね。
北海道でもだいたい以下のような方法で処分しています。
自宅で処分する
お正月飾りは、自宅で処分しても差し支えはありません。
ただし、お正月飾りは縁起物ですから、できれば丁寧に扱いたいところですね。
普通のゴミと一緒にゴミ袋に入れるのは、ちょっとためらわれます。
具体的には、お正月飾りの内プラスチックの物を取り除き、全体を包める大きい新聞紙などに包んでからきれいなゴミ袋に入れます。
さらに気になるなら、塩を振って清めてから袋に入れる人もいます。
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町内の燃えるゴミの収集日に出しますが、ネットなどがしっかりしているごみ収集所でカラスの被害などに合わないところがベストです。
庭が広く、焚火もできるようなスペースがある人は、ゴミとして出さないで、自宅の庭で燃やすこともできます。
どんど焼きに持って行ってお焚き上げする
どんど焼きは、各家庭のお正月飾りや書初めなどをお焚き上げする行事です。
北海道でも神社や自治体が行っていますから、家庭のお正月飾りを持って行って処分してもらう人も多いです。
北海道では、彌彦神社、白石神社、諏訪神社、石山神社、手稲神社、北海道神宮、北海道護国神社などで行われています。
期間は1月1日~15日ぐらいとなっています。
ただし、鏡餅やミカン、人形、だるまなどの飾り物や燃えないものは扱えないので、あらかじめ取り外しておくことになっています。
来年のために保管する
傷んでいないお正月飾りを来年も使う予定があれば、ほこりを払ってビニール袋や箱に入れ、倉庫などに保管することも可能ですね。
この場合でも、ミカンなど生ものは取り外すことはもちろんのことです。
まとめ
12月に入ると、スーパーやホームセンターに、門松、鏡餅、しめ縄などのお正月飾りが並び、お正月が近づいたと感じます。
お正月を前にして、北海道ではお正月飾りは12月28日~1月7日に飾ります。
できるだけ、29日や30日は避けるようにしています。
お正月飾りは毎年新しいものと替えるのが基本ですが、使い回しすることもありますよ。
松の内が過ぎたら、お正月飾りを下げて、どんど焼きなどの機会に処分しています。
お正月飾りは、その基本を知って、上手に飾りたいものですね。