お弁当は朝作って昼に食べるのが一般的です。
しかし、夕方から夜にかけて塾通いをする小学生などは、家に帰る時間がないこともあります。
そういう場合は朝から夕食用のお弁当を持って行くことになります。
仕事の都合で、昼と夜の2食分のお弁当をもって行きたい勤め人もいます。
こんな時、心配なのは朝作ったお弁当が夜までに傷まないかということですね。
特に夏場に、お弁当を冷蔵庫に入れられないときはどうしたらいいのでしょうか。
ここでは、朝作ったお弁当を夜食べる場合の対処法をご紹介します。
朝作ったお弁当夜食べるのは問題ない?
お弁当の調理法や置く場所を工夫すれば、朝作ったお弁当を夜食べるのは問題ありません。
私の夫は、健康上の理由で厳しい塩分制限をしています。
ですから、外食することが難しく、仕事が長引くときは、昼と夜の2食分のお弁当を持って行かなくてはならない時期がありました。
数年間でしたが、週に2回はお弁当を2つ持って行きました。
それでも、一度も食中毒になったことはありません。
夫はデスクワークでしたから、炎天下にお弁当を置いておくということはありませんでしたが、職場に冷蔵庫はなかったようです。
普通に常温で保存した場合でも、朝作ったお弁当を夜食べることはできるのです。
朝作ったお弁当を夜食べるまで冷蔵庫に入れられないときの対処法は?
朝作ったお弁当を夜食べるまで、冷蔵庫に入れられないときの対処法としては次のようなことが挙げられます。
清潔な状態で作る
料理する前にはしっかりと手を洗い、お弁当箱もきれいなものを使って、雑菌がつかないように気を付けます。
細菌は手指にもついているので、素手でなくビニール手袋などをして調理すると安心です。
ご飯やおかずはその日の朝作る
原則として、その日の朝作ったご飯やおかずを入れます。
前の晩のおかずが残っていても再利用はしません。
朝に時間がない時は、前日に食材を洗う、切るなどの下ごしらえだけして、火を通すのは当日の朝にするといいですね。
できるだけ生ものは避けて、火を通す
お弁当の定番ともいわれるかまぼこなどもできるだけ避けて、竹輪やさつま揚げなども一旦煮てから入れるようにします。
生野菜を避け、火を通したブロッコリーやホウレン草、きんぴらごぼうなどを使います。
肉や魚はしっかり火を通し、フライや唐揚げにするのもいいですね。
こうすると水気が出ないので良い状態に保てます。
ご飯やおかずは冷めてからお弁当箱に詰める
時間がないと、ついご飯やおかずが冷え切らないうちにお弁当箱に入れがちですが、これは食材が傷む原因となります。
特に急ぐときは大きめのアイスノンなどの上にお弁当箱をのせて、冷ましながら詰めて、さらに団扇であおぐと時短になります。
味付けは濃い目にする
我が家は減塩料理なので、例外ですが、できれば味付けは濃い方が腐りにくいです。
特に肉や魚などのたんぱく質は腐りやすいので、味を濃い目にして全体の量は多過ぎないようにします。
できれば大きめの保冷剤を入れる
小さい保冷剤だと早く溶けるので、昼ぐらいまでで効果がなくなります。
夕食まで保冷するなら、大きめの保冷剤を付けておきましょう。
食中毒になりやすい避けるべきお弁当のおかずはコレ!
お弁当を傷みにくくするためには、傷みやすい食材を避けることも大切です。
・ミニトマト
ミニトマトは便利ですが、ヘタ付きだと細菌が繁殖しやすいので、ヘタを取り水気をよく拭き取る方が安全です。
普通のトマトを切って入れると水が出るのでお勧めできません。
・レタス
レタスで仕切りにするのも細菌が増えやすいので安全とは言えません。
・丼弁当
三食弁当や牛丼風などの丼弁当は水分が出やすく、菌が繁殖しやすいので避けるのが賢明です。
・マヨネーズサラダ
マヨネーズで和えたサラダも安全ではありません。
マヨネーズ自体が要冷蔵なので、常温での長時間保存には向きません。
まとめ
お弁当は時間やお金の節約になるのでとてもいいですね。
衛生管理に気をつけて上手に作れば、朝作ったお弁当を夜食べることはできます。
お弁当が傷まないようにするには
・清潔な手で、きれいな弁当箱を使う
・当日炊いたご飯と火を通したおかずで作る
・ご飯やおかずをよく冷まして、弁当箱に詰める
・生ものを避け、水気の出ない工夫と濃い目の味付けにする
・大きめの保冷剤などを付けて、できるだけ良い状態に保つ
・傷みやすい食材を避ける
気を付けてお弁当を作り、安全にそして美味しく食べたいものですね。