『人が亡くなくなってから四十九日までは、絶えず線香をつけておく』そう認識している人は多いのではないでしょうか?
今回はお仏壇の線香を絶やしてしまったらどうすればいいのか、線香を絶やしてしまったら故人はどうなるのかについてについて詳しく解説していきます。
また、線香はいつまで絶やしてはいけないのか、四十九日まで家に誰もいないのは本当に良くないのかもまとめています。
この時期に必要とされている線香は、『故人の食事』や『故人の道しるべ』になるため、絶やさずにつけておくと良いとされています。
しかし状況によっては、故意ではなくても線香を絶やしてしまうこともあるでしょう。
改めて四十九日の線香の扱い方についての理解を深め、いざという時にお役立てください。
線香を絶やしてしまったらどうすればいい?
結論からお話しすると、お仏壇の線香を少しの時間絶やしてしまっても、問題はありません。
一般的に日本では、人が亡くなった日から四十九日までを忌中(きちゅう)と呼び、派手な行動は慎み静かに過ごしながら、故人の冥福を祈る期間とされています。
また、四十九日当日には『故人が極楽浄土へ行けるかどうかの最終裁判が行われる』との言い伝えもあるため、遺族にとっても故人にとっても大切な時期となりますね。
『大切な人が亡くなくなってから一定期間は線香を絶やしてはいけない』
そう認識し気を付けていても、時に線香が消えていたなんてこともあるでしょう。
そんな場合でも、早めにつけ直せば問題ありません。
そもそも線香をつけ続ける理由は、線香の香りが故人の食事となる・線香が故人をその後の世界に導くと言われているためです。
またこの他にも、故人に魔がつかないため・故人が安らかに眠るためなど、様々な目的で線香が用いられてきました。
そんな線香が絶えてしまった時『どうしよう!』と慌ててしまうかもしれませんね。
ですが、線香の香りは一定時間その空間に残るものなので、すぐに火をつけ直せば心配はありません。
線香を絶やしてしまったら故人はどうなるの?
必要な時期に線香を絶やしてしまうと、故人が空腹状態になる・その後の世界で迷ってしまうと言われています。
線香の香りは故人の食事や道しるべになるものなので、それが絶えてしまうと、故人が空腹になる・道に迷うなどとされています。
しかし、上記でもお伝えしたように、線香が絶えてしまっても香りは一定時間その空間に残っているので、故人がすぐに困ることはないそうです。
なので、もし線香が消えていた場合には早めにつけ直してあげてください。
線香はいつまで絶やしてはいけないの?
線香は、亡くなったその日から四十九日までは絶やさないほうが良いとされています。
四十九日までの間は故人の食事や道しるべとなる線香。
五十日以降には、故人がその後の世界に進んでいくため、線香をつけ続ける必要がなくなります。
しかし、線香をつけると亡くなった人と心で会話ができるとも言われています。
お仏壇に手を合わせるときやお墓参りの際には、線香を欠かさず持参すると良いでしょう。
四十九日まで家に誰もいないのはだめ?
線香をつけ続けるため、四十九日までは誰かが家にいる必要があると言われますが、外出をしても問題はありません。
現在、長時間つけっぱなしにできる線香や電気タイプの蝋燭など、様々な種類の用品が販売されています。
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こちらはLEDが優しく光るタイプで、火を使わないので火事の心配もありません。
四十九日までの期間であっても、皆さんお仕事や学校など外出の必要があるでしょう。
無理をしてまで誰かが家に居続ける必要はありません。
さらに火事の危険があることから、四十九日の間であっても線香をつけないというご家庭もあります。
絶対にこうしなきゃいけない!と考えず、故人のために自分ができる範囲で行いながら過ごすとよいでしょう。
まとめ
日本では人が亡くなると、線香や蝋燭などを使いながら故人の冥福を祈ることが多いですよね。
もちろん昔からの習慣や取り決めも大事でしょう。
でも一番は、ご自身が故人を想う気持ちではないでしょうか。
ご遺族や親しい人にとっても、四十九日は特に辛い時期となります。
心身共に疲れやすいので、無理なく時間に身を任せ過ごしてください。