ささやかな幸せが溢れる家庭環境は、誰もが望むのではないでしょうか?
しかしこんな理想とは裏腹に、両親や兄弟と上手くいかず、悩み苦しむ方もたくさんいます。
今回は親と縁を切る方法・縁を切るデメリット・兄弟と縁を切る方法など詳しくご紹介していきます。
悲しい現実ではありますが、たくさん悩んだ末、両親や兄弟と縁を切りたいと感じながら生きている方も少なくないのではないでしょうか。
一見マイナスなイメージはありますが、大事なのは自分の心の声を聞くこと。
いつまでも苦しむくらいなら、自分を守るために縁を切ることも選択肢の1つです。
ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
親と縁を切る方法とは?
あなたが親と縁を切りたいという思いに至るまで、様々な葛藤があったのではないでしょうか。
本来心の拠り所であるべき親と大きな確執があってのことで、ここまでくるのも辛く苦しかったはずです。
相手が親であったとしても限度を超えてしまえば、関係の継続は困難です。
では親と縁を切る方法はあるのでしょうか?
まず大前提としてお伝えしなければならないのは、【法的に親と縁を切ることは難しい】ということです。
正式に縁を切るのではなく、〔警察や裁判所に被害として相談する・養子縁組で別の両親をもつ〕など特別な手段しかありません。
またこの2つを選んだとしても縁を切れる訳ではなく、戸籍には親子と残ってしまうため非現実的な方法です。
では法的なこと以外で、縁を切る方法をいくつかご提案していきましょう。
接触を断つ
親子間で色々な問題があっても、なかなか突き放すことは難しいです。
しかし原因を解決できないのであれば〔親だから・家族だから〕という理由だけで付き合う必要はありません。
あなたが成人している場合、親と同居する義務や会わなければいけないという義務もありません。
勇気をもって無視し、接触を断ちましょう。
携帯電話番号の変更・引っ越し
過干渉やお金の無心など、子どもに連絡を取りたがる親の場合は、無視をすると逆上してつきまとうこともあるでししょう。
まずは通信手段である電話番号を変更します。
そして次に住まいを移しましょう。
しつこい親であれば、連絡がつかない場合、あなたの自宅を訪ねてくる可能性もあります。
親に伝えることはせずに、引っ越しを済ませましょう。
また住所を知られないために、住民票に閲覧制限をかけるといった対処法もあります。
住民票の閲覧制限は、通常DVやストーカー、虐待の被害者が申し出ることによって可能になりますので、転入届を出す市役所などの役場で相談してみましょう。
戸籍を分ける
正式には戸籍の分籍といいます。
成人すると、誰でも親の戸籍から離れ自分だけの戸籍をつくることができます。
手続きも簡単で、分籍届に記入し、現在の戸籍謄本とあわせて市役所に提出するだけで完了します。
実際に分籍をしたからといって親子でなくなる訳ではありませんが、親の戸籍から抜けることは可能です。
分籍しても法的な親子関係は変わらず、相続権や扶養義務なども変わりませんが、あなたの意思表示として親への効果があるかもしれません。
ただし元の戸籍には戻れなくなるので、そこは十分理解しておく必要があります。
親と縁を切るデメリットは?
なにかしらの方法で親と縁を切った場合のデメリットとしては、
・遺産がもらえない
・保証人になってもらえない
・帰る場所(実家)がなくなる
・会いたくなっても連絡がとれない
などが考えられるのではないでしょうか。
確かに寂しくなったり、実生活で不便に感じることもあるでしょう。
ただ毒親とよばれるように、我が子に深刻なダメージをもたらす親にあなたの考えを理解してもらうことは困難です。
あなた自身を守るためにも、親を距離を置くという選択肢があることを知っておいてくださいね。
兄弟と縁を切る方法とは?
親子関係と同じく、兄弟であっても正式に縁を切る方法はありません。
基本的には親と同じ対応になります。
まずは連絡を絶つこと。そして分籍という形で、少しでも気持ちを楽にすること。
親と同様で〔もう連絡をとらない〕と強く決意を固め、距離を置くことが大切です。
まとめ
今回は、親と縁を切る方法やデメリットについてご紹介してきました。
親だからこそ、兄弟だからこそ、何度も悩み抜いたのではないでしょうか。
誰であったとしても〔縁を切る〕ということは、法的な方法よりも自分の意思が重要になります。
焦らずに、改めてもう一度自分の心と相談をして決断していきましょう。