ヘアドネーションとは、医療ウイッグを制作するために髪の毛を寄付することです。
ヘアドネーションでカットした髪の毛は医療ウイッグとなって必要な人たちに届けられます。
しかし、インターネットで「ヘアドネーション」と検索すると、キーワード候補の一覧に「意味がない」という悲しい文字が。
ヘアドネーションは迷惑で意味ないって本当なのか、寄付は役に立たないのか、使えない髪の毛の特徴について紹介します。
ヘアドネーションは迷惑で意味ないって本当?
多くの子供たちの手助けになる、ヘアドネーションをやってみたいと思う方も多いはずです。
しかし、意味がないと言われてしまったら、やる気もあまり出なくなってしまいますよね。
なぜ、ヘアドネーションは迷惑で意味ないと言われてしまうのか、その理由について紹介します。
条件を満たさないと受けとってもらえない
ヘアドネーションは、どんな髪の毛でも受けとってもらえるわけではありません。
○○cm以上の長さが必要、髪の毛が完全に乾いているなど、少しばかり条件が必要になります。
条件を満たさないと、ウイッグの制作に使うことができなくなり、せっかくの寄付も迷惑になってしまいかねません。
条件は各団体によって異なるので、きちんと受けとってもらえるよう寄付をする前に事前に確認することが大事です。
なかなか集まらず制作ができない
一つの医療用ウイッグを作るためには、一定以上の長さの髪の毛が20人〜30人分ほど必要になります。
ウイッグを制作するためには手間がかかり、またウイッグを制作するための人手も不足しているようです。
髪の毛が集まらなかったり、人手が不足したりしてしまうと、長期間保管されることとなってしまいます。
しかし、保管されている髪の毛は、条件が整えばきちんと利用されるので、寄付が意味のないということはありません。
ヘアドネーションで寄付した髪は役に立たないの?
ヘアドネーションで寄付した髪の毛は、医療ウイッグになります。
その医療用ウイッグは、小児がんや白血病、不慮な事故で髪の毛を失ってしまった子供たちのためなどに使われます。
人毛は手触りや付け心地がナチュラルで、また自然な見た目をしているので周りから違和感をもたれることが少ないでしょう。
また、人毛のウイッグは、パーマやカラーリングをしたりなどをすることもできるようです。
髪の毛に悩みを持つ子供たちを快適に不安なく過ごすサポートができるヘアドネーションは、決して意味がない、役に立たないということはありません。
しかしながら、前述したようにヘアドネーションの条件を満たしていないと受けとってもらうことができず、役に立たないということになってしまいます。
医療ウイッグとして活用してもらいたいならば、髪の毛を寄付するための条件を満たしているか確認することが大事です。
ヘアドネーションで使えない髪とは?
ヘアドネーションはどんな髪の毛でも寄付できるわけではないので、しっかりと確認することが大切です。
それぞれの細かいルールはヘアドネーションを受け付けているところによって変わるので、使えない髪の毛はこういうものだとは一概には言えませんが、ヘアドネーションに適さない髪の毛の特徴について紹介しましょう。
長さが足りない
ヘアドネーションで寄付するための髪の毛の長さは、15センチ以上、31センチ以上など既定の長さが決められています。
頭全体をカバーするウイッグを作るためには、それ相応の長さの髪の毛が必要です。
長さが足りないと、役に立たない、意味がないということになりかねないので、ヘアドネーションで寄付をするならば既定の長さまで伸ばすことが大事です。
濡れている髪の毛
髪の毛が濡れていると、雑菌が繁殖したり、カビが生えたりして、ウイッグを作るために使えなくなってしまうことがあります。
完全に乾いていることがポイントなので、シャンプーやトリートメントなどをする前に、ドネーションカットを行うようにしましょう。
傷みすぎている
髪が傷みすぎていて、引っ張るとすぐに切れてしまう場合は、医療用ウイッグとして使えなくなってしまうこともあります。
受け付けている団体によって、ヘアドネーションのための髪質の基準が違うので、パーマやカラーリングをしても大丈夫か、寄付をする前に確認することが大事です。
せっかく伸ばした髪の毛が使えないということにならないためには、頭皮を良い状態にして、健康な髪の毛を維持することがポイントです。
まとめ
髪の毛は外見を左右するので、おしゃれを楽しんだり、自分に自信をもったりするためにも大事になるものです。
ヘアドネーションは病気やケガによって髪の毛が少なくなった子供たちに元気を与えることに繋がります。
ネットに多くあがっている、ヘアドネーションは意味がない、役に立たないという噂は、条件を満たさない使えない髪の毛を送ってしまうのが一番の原因だと思います。
髪の毛を伸ばしている間は色々なヘアスタイルを楽しめますし、誰かのために努力することや、髪の毛の健康のために行った行動は、決して迷惑や無駄になるものではありません。
医療用ウイッグを子供たちに届けるヘアドネーションに興味があるならば、参加してみてはいかがでしょうか。