誰でも人のうわさ話を聞くと「なに、なに、それでどうなったの?」とついつい話にのってしまうことってありますね。
単なるうわさ話ならまだしも、だんだんエスカレートして悪口の言い合いになったら困ります。
気を付けないと特定の人の悪口が広まって険悪な関係になってしまうこともあります。
他人事でなく、自分がその悪口の対象になってしまったら本当に大変です。
ここでは、自分の悪口が聞こえてきたらどう対処するのがいいか、悪口を言う人はどうなるかを考えてみましょう。
自分の悪口が聞こえたらどう対処するのが正しいの?
もし意図せず自分の悪口を聞いてしまっても、感情のまま対処してはいけません。
面と向かって悪口を言う人はあまりいません。
けれども陰で「○○さんは渋ちんでちっともおごってくれないのよ。」とか
「○○君は仕事が遅いし、ミスが多くて困ったもんだ。」などと言い合うことはありますね。
そんなとき、話を聞いている人が「そんなことはないわよ。○○さんは送別会の時、こっそり差し入れをしてくれたわよ。」とか、
「○○君は、仕事は下手だけれど、雑用は喜んでしてくれるよ。」などと反論してくれる友達がいるといいのですが、そうでない場合もあります。
話がエスカレートして「○○さんは本当にケチだ。」とか、「○○君は仕事がまるでできない。」などと悪口の大合唱になってしまって、収拾がつかなくなることさえあります。
○○さんや○○君が本当にそんな人なのか不確かなのに、悪口だけが伝わるという負の連鎖にもつながりかねません。
そうなるとどこかで、本人にも自分が悪口を言われているということが伝わるものですね。
悪口の対象が他の人なら、冷静にしていられるかもしれませんね。
でも自分がその対象者だったら、これは大問題です。
「私はそんなに嫌われ者なのだろうか。」と悩むでしょう。
「悪口を言われるようなことはしていないのに。」と反発を感じるかもしれません。
「そんなことを言ったのは誰なの?」という疑問もわいてくるでしょう。
しかし、子どもの喧嘩ではないのですから、悪口を言っている犯人を突き止めて取っ組み合いのけんか、あるいは言い合いをすることは、まず無理です。
そうなると、大人として賢い対応をすることが大事になるわけです。
職場で自分の悪口を聞いてしまった時の対処法とは?
職場で自分の悪口を聞いてしまったら、どう対応したら良いのかはとても重要な問題です。
対処法としては、次のようなことが考えられます。
聞かなかったことにして知らん顔をする
これは案外難しいことですが、一番賢い方法です。
悪口の内容が根も葉もないことだったら、「そんなことはない。」と反論したくなりますね。
また、悪口を言った人を非難したくもなるでしょう。
しかし、悪口の言い合いのようになると問題はさらに悪化することは目に見えています。
「あの人は度量の狭い人だから、言わせておこう。本当のことはやがてわかるはずだから。」と余裕のある考え方ができるなら、周りの人も理解してくれるはずです。
自分のやり方を改める
これはちょっと消極的な感じがしますが、もし悪口の内容が当たっているところがあるなら、そうならないように気を付けることは大事なことです。
「○○さんは、しょっちゅう遅刻をしてけしからん。」と言われて、それが事実なら、以後遅刻をしないように気を付けることは必要ですね。
ほかの人の悪口を聞いても賛同したり、拡散したりしない
自分が悪口を言われて嫌だと思うなら、自分も周りの人に同じことをしてはいけません。
他の人の悪口を聞いても賛同したり、言い広めたりしないのが正解です。
聞こえるように悪口を言う人の特徴と末路とは?
誰でも、ある人の行動に賛成できない、何とかならないものかと思うことはありますね。
でも、常識のある人ならば、人前で悪口を言い広げることはしません。
ところが、他の人の悪口を公然と言う人も少なからずいます。
こういう人は、次のような特徴があります。
他人を悪く言うことによって自分が有利に見えるようにしたいと思っている
他の人がダメな人だとすれば、相対的に自分の地位が上がると考えているのです。
「あの人は失敗ばかりしている」と言えば、「それに比べると私は、立派にやっている。」ということをアピールできるという訳です。
ストレスを発散させる
仕事上で上手くいかないことがあった場合、他の人のあら捜しをして弱点を言いふらすことで、憂さ晴らしをしようと考える人は少なからずいます。
仲間を募るため
仕事をするにも、仲間は欲しいものです。
ある特定の人の悪口を言い合って、互いに結束することはたやすいことに思われます。
「××君は今日もずる休みしているみたい。」と誰かが言えば、「そうだね、彼はいつも仕事をさぼることばかり考えているからね。」という人もいる。
さらには「やっぱり、ああいう人と一緒に仕事をするのは嫌だね。」など共通の敵のようになり、それに賛同する人は仲間のような気持ちで、一定の安心感が生まれることも考えられます。
悪口を言う人もそれに賛同する人も、悪口を言い合うことで益があるとは思えません。
悪口を聞いていて嬉しいと感じる人はいないからです。
それでもなお悪口をやめない人がいます。
そのような人の末路は幸いなものではありません。
ある中堅社員で、いつも人の悪口を言っている人がいました。
休み時間どころか仕事の合間にも、「あの人はうるさいことばかり言っている。」「彼女は愛想が悪い。」「こんな低レベルの人と一緒に働きたくない。」などなど、とどまるところがなかったようです。
周りの人たちは最初の内は、「ああそうですね。」「なるほど。」などと相槌を打っていましたが、だんだんイヤになってしまいました。
そのうちに彼は不平ばかりの人だからということで、みんなに避けられるようになり、職場で孤立するようになりました。
何とか定年までは勤めたようですが、晩年は寂しいものでした。
最初は悪気のない軽い冗談のようなことでもエスカレートすると悪意に満ちた悪口に変わることはあります。
過ぎた悪口で孤立するようなことは避けたいものですね。
まとめ
悪口は避けたいところですが、自分の悪口を耳にしたら、
・できるだけ、気にしないでやり過ごす
・自分に悪いところがあるなら改める
・ほかの人の悪口を聞いても賛同しない
などの対応をしたいものです。
悪口を言う人はやがては、みんなに相手にされなくなります。
悪口に悩む人は賢く対応して、悪の連鎖を断ち切りましょう。