季節の食材で旬を感じられたり、
おかずが無くても美味しく食べられる
「炊き込みご飯」。
我が家では、最近「菜の花ご飯」を楽しみました。
菜の花のシャキッとした食感やほんのり感じる苦みが
春の訪れを感じさせてくれたところです。
でも、実は炊き込みご飯は
炊飯器の保温機能や予約機能を使った調理は
おススメできないんです。
どうしておススメできないか、
その真相に迫っていきたいと思います。
今まで保温機能・予約機能を使って
炊き込みご飯を作っていた方は、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
炊き込みご飯を炊飯器で保温しておくのはなぜいけないの?
旬を感じられたり
子どもが苦手な食材も美味しく変身させてくれる
「炊き込みご飯」。
でも実は、
1.腐りやすい
2.美味しくなくなる
という理由から
炊飯器で保温しておくことはおススメできません。
腐りやすい
炊き込みご飯は白米と違って、
お肉や魚介類・野菜や調味料を加えて炊くため
水分が多く腐りやすい食べ物なんです。
美味しくなくなる
炊飯器の保温機能は、
菌の増殖をおさえるため
大体60℃~75℃の設定になっています。
高温であるため、炊き込みご飯を保温すると
ご飯や具材の水分が蒸発してしまって
「味」だけでなく「食感」「風味」「におい」にも影響が出て
美味しくなくなってしまいます。
炊き込みご飯を夜炊いて保温しておくのはダメ?
朝から炊き込みご飯を食べたい時や
おにぎりやお弁当に炊き込みご飯を使いたい時、
夜に炊いて保温できたら助かりますよね。
でも、炊き込みご飯は、
夜に炊いて保温しておくのもおススメできません。
理由は、お伝えした
「腐りやすい」「美味しくなくなる」
という2点だけではなく、
「炊飯器がいたむ」という点もあります。
実は炊き込みご飯は、調味料の影響で
・内釜のフッ素加工がはがれる
・金属とパッキンが痛む
・内部ににおいがしみつく
恐れがあります。
「1回くらい」と思うことも積み重なることで
炊飯器の寿命に大きく影響していきます。
炊き込みご飯の保温時間は、
「最大3時間」が目安。
炊飯器を長く大切に使うためにも
炊き込みご飯の長時間保温は避けましょう。
また、保温機能を切って
炊き込みご飯を置いておくのも
ご飯の乾燥や結露、菌の増殖の原因になるので
おススメできません。
炊き込みご飯を作った時は、
「保温機能は切らずに最大3時間保温」
ということを覚えておいてくださいね。
炊き込みご飯の予約炊飯もダメ?
炊き込みご飯を作る時、保温機能を使うことは
・腐りやすい
・美味しくなくなる
・炊飯器がいたむ
ことが分かりました。
では、
・帰宅が遅くなりそうな時
・朝ごはんやお弁当の準備
など、「予約炊飯」はどうなのかと言うと
保温機能と同じで「おススメできません」。
理由は、
・炊飯までの数時間でどんどん菌が繁殖するから
・炊飯までに調味料が沈殿して味にムラができる
です。
炊き込みご飯を作る時、
調味料で良い味つけにしていると思います。
ただ、予約炊飯をした場合、
炊飯までに時間が空くので
その間に調味料が沈殿して、
下の方は味が濃く、上の方は味が薄くなってしまいます。
炊きあがってからご飯を混ぜても
味にムラができてしまうので、
炊き込みご飯の予約炊飯もおススメできません。
炊き込みご飯の日持ちはどのくらい?
炊き込みご飯の日持ちは、
・常温:当日中
・冷蔵庫:約2日
・冷凍庫:約1週間~約3週間
が目安です。
冷蔵庫保存する時は、
1食ずつラップで包むか
密閉容器に入れて保存するようにしましょう。
ただ、ご飯の冷蔵保存は、
お米に含まれるでんぷんが生米のような状態に戻ってしまう
老化現象が起こってしまうので、
数日間保存する場合は冷凍庫保存がおススメです。
冷凍庫保存する時も
1食ずつラップで包み粗熱をとってから保存しましょう。
ラップで包む時は、
ご飯が温かい状態で空気を抜いて乾燥を防ぎ、
早く冷凍されるように薄く平らにするのがポイントです。
そして冷凍した炊き込みご飯解凍する時は、
600Wの電子レンジで約3分加熱して、
お皿に移し替えて再度600Wで約1分加熱してください。
自然解凍は、
水分の量が増えて腐りやすくなるので避けてくださいね。
ちなみに冷凍庫保存した炊き込みご飯の日持ちが、
「約1週間~約3週間」と幅があるのは、
入れる具材によるからです。
お肉や野菜が具材の炊き込みご飯は
約3週間もちますが、
魚介類が具材の炊き込みご飯は
早めの約1週間であることを覚えておいてくださいね。
ただ、日持ちの期間内であっても炊き込みご飯の
・色が変わっている
・粘りがある
・酸っぱいにおいや味がする
・腐ったにおいがする
場合は腐っている恐れがあるので食べないようにしましょう。
炊きあがった炊き込みご飯の味が薄い時の対処法はこちらでご紹介しています。
まとめ
みんな大好き「炊き込みご飯」。
ですが、炊飯器の便利な
「保温機能」」や「予約機能」を使うと
・腐りやすい
・美味しくなくなる
・炊飯器がいたむ
・味にムラができる
などのデメリットがあることが分かりました。
せっかくの美味しい炊き込みご飯を
安全で美味しく楽しむためにも
これから予約機能は使わずに、
保温機能は最大3時間までにしてくださいね。
また、日持ちは
・常温:当日中
・冷蔵庫:約2日
・冷凍庫:約1週間~約3週間
が目安であることも覚えておいてくださいね。